擁壁工事は、高低差のある土地の斜面が崩れないように、斜面を安定させるための工事です。
鉄筋コンクリートやコンクリートブロックなどで斜面を壁状に覆い、土砂崩れを防ぎます。
高低差のある土地は、高い方の土地の上に載る建物の荷重、地震、土の中に溜まった雨水など
の水圧など、さまざまな圧力がかかるため、斜面が崩れやすくなります。そのため斜面の土を
留める必要があり、擁壁とは土を留めるための壁状の構造物を指します。
擁壁の素材には鉄筋コンクリート、コンクリートブロック、石の3種類がありますが、一般的
なのは鉄筋コンクリートで擁壁をつくる方法です。また、鉄筋コンクリート擁壁は3種類あり、
いずれも地中に埋まる下部が水平方向に伸びていて、垂直に立つ擁壁が倒れることを防ぎます。
鉄筋コンクリート擁壁やコンクリートブロック積み擁壁の場合、コンクリート自体の寿命は
だいたい50年と言われています。そのため経年劣化でコンクリート擁壁が壊れるということは
ほとんどありません。